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大手がやっていないのは、技術ではなく規約でした

中古の落札相場をまとめたサイトが見当たらないのはなぜか。規約を実際に読んで確かめてみました。

このサイトを作るとき、最初に確かめたことがあります。「中古の落札相場や、フリマの実売価格をまとめたサイトが見当たらないのは、なぜだろう」ということです。

作るのが技術的に難しいからだろう、と最初は思っていました。調べてみると、理由は少し違うところにありました。

メルカリは、規約に禁止が書いてありました

メルカリのrobots.txt(機械が読みに行っていいかどうかを示すファイル)を見ると、禁止されているのは/mypage//purchase/など一部のページだけで、商品ページ自体は対象になっていませんでした。

ただ、利用規約には次のような条項がありました。

弊社が提供するインターフェイスとは別の手法を用いてサービスにアクセスすること
弊社の事前の書面による許可なく、弊社のサービス外で、商業目的で、弊社が提供するあらゆるサービス、コンテンツ、情報…の全部または一部を利用すること

ページを直接読みに行くのは「別の手法」に、広告収入のあるサイトで使うのは「商業目的」に、それぞれ当たると読めます。robots.txtだけを見て「通っている」と判断すると、規約のほうで止まっていることがある、という例でした。

ヤフオクは、落札相場だけが名指しで禁止されていました

ヤフオクのrobots.txtには、/closedsearch/(落札相場を調べるページ)への禁止指定が並んでいました。出品中の値段を見るページはこの中に含まれていないので、そちらだけなら問題無さそうです。ただ、値段が確定していない出品中の価格は、相場としての意味は薄くなります。

禁止されている場所が「落札相場」にきれいに絞られているのは、興味深いところでした。ヤフオク自身にとって、そこが商品として大事な場所だから、という見方もできそうです。

駿河屋は、数の壁がありました

駿河屋のrobots.txtには「30秒に1回まで」という指定がありました。機械が読みに来ること自体は前提にしているように見えます。

ただし30秒に1回だと、1日に読める回数は2,880回ほどです。トレーディングカードは1つの作品だけで数千種類あることも珍しくなく、この回数では全種類を毎日追いかけることはできません。

楽天は、公式の窓口がありました

ここまでの3つと違い、楽天には商品を検索できる公式のAPIが用意されていました。ページを直接読みに行くのではなく、決められた窓口を通す形なので、規約の面でも技術の面でも扱いやすいところです。このサイトが腕時計・ゲーム・トレーディングカードの相場を記録する際、Yahoo!ショッピングに加えて楽天も取得元に使っているのは、こうした事情からです。

技術ではなく、規約だったという話

「フリマやオークションの実売データをまとめたサイトが無いのは、集めるのが技術的に難しいからだ」という見方を、どこかで見聞きしたことがある方もいるかもしれません。少なくとも今回調べた範囲では、そう言い切れるとは思いませんでした。

技術的には読みに行けそうに見えるページでも、規約のほうで止まっていることがあります。大手がやっていないのは、やらないからではなく、やれないからだとしたら、このサイトも同じ壁に当たります。だからこのサイトは、規約の面で問題が少ないと判断できたところ(Yahoo!ショッピング・楽天)だけを取得元にしています。

ここに書いたのは、2026年9月中旬に各サイトの規約とrobots.txtを実際に読んだ内容と、それをどう読んだかという当方の見立てです。規約は変わることがありますし、法律の解釈は専門家によって分かれることもあります。断定するものではなく、調べた時点でこう書いてあった、という紹介として読んでいただければと思います。

公開 2026-09-20

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